青果業務
- 馬場 圭一
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川崎支店 青果部 業務一課
2016年入社 商学部卒
働いていて感じる東洋埠頭の魅力は?
大型貨物船が接岸可能な自社バースを有し
様々な商品を扱う、国際一貫物流のプロ
当社の強みは、他社の新規参入が難しい自社専用埠頭(船の停泊所)や、穀物サイロを保有し、特殊倉庫のパイオニアとして多種多様なニーズにこたえる体制が整っているところです。私が担当している繊細な青果物も、倉庫の設備力がなければ品質の高い商品をお得意さまに届けることはできません。先日スーパーに立ち寄った際、買い物かごに私が担当したであろうバナナやパイナップルが入っていたのを見かけ、「人々の生活に役立っている」と嬉しさが込みあげてきました。ふとした日常から充実感を得られ、前向きな気持ちになれる魅力のつまった仕事です。
これからの目標を教えてください。
現場の動きを止めさせない
決断するスキルを追求していく
大型貨物船のリーダーを任せてもらっていますが、今は若手の指導と育成に試行錯誤しています。協力会社の皆さんやチームの協力があって成り立つ仕事ですから、一人では何も進みません。知識と経験はベースにありながらも、リーダーとしての決断力、時には言いにくいことや厳しいことを伝える力を身に付けていきたいですね。普段から目標にしているのが、20年目の私の上司です。人間力の高さとともに、物事の伝え方などが的確で、「なるほどな」と納得させられる言い回しにはいつも学びがあります。尊敬もしていますし、私が将来目指すところの存在です。
Career Path
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入社1年目
- 輸入から出荷の流れをつかむ
- 輸入してきた青果物の特性や、倉庫の管理方法を学ぶ。確実にお得意さまの元へ荷物を届けることを念頭に、出荷時の立ち合いも同時に経験。先輩社員から物流知識のノウハウを吸収。
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入社2年〜
3年目- 英語データの読み方を覚える
- 検温や検品に加え、大型貨物船ハッチのフォアマン(監督役)を担当。商品の数量確認などデータの読み取りも並行して勉強。外国の乗組員とのコミュニケーションも増えジョークを交わす余裕も。
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入社4年目
- 現場のコントロール力がアップ
- 大型貨物船荷役中の予想にないトラブルが発生した際、現場へ指示を行い臨機応変な対処力を発揮。現場担当者、荷主それぞれの立場になり、解決案を提案できる柔軟性を身に付ける。
自社の特殊倉庫を持つ強みを生かして
商品の質を向上させる付加価値を創造
川崎支店には、毎週20万ケース以上のバナナと、6万ケース以上のパイナップルが専用船でフィリピンから運ばれて来ます。その荷役管理の総監督役が私の仕事です。フィリピンから送られてくる英語表記のデータを読み取り、入港から荷降ろしまでを迅速に行えるようプランを立てていきます。その後、当社が保有する「くん蒸倉庫」にて青果物の殺虫消毒を行います。お得意さまの大切な青果物をお預りし、付加価値の高いサービスを提供しています。
バナナは低温に弱く、一定の温度を保たないと質が下がる繊細な青果物です。デリケートな商品を扱うには、日々の検温と検品は欠かせません。午前と午後の決まった時間に倉庫内を2万歩は往復し、「質が低下した時の特徴であるエチレンガスが発生していないか」、「輸入時の緑色から黄色に変化はしていないか」を嗅覚と視覚で判断していきます。全てを機械には頼らず、これまで培ってきた感覚と経験で瞬時に判断を下す重要な役割を担っているのです。未完成な青果物を私達の元で価値を高めて、消費者へ届ける。縁の下の力持ちとして、人々の生活に関われるやりがいがあります。